中国留学、どこへ行く?おすすめの地域と人気都市の差を考えてみよう

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中国留学で地域を選ぶ時に大切なことは以下の3つです。

  • どの地域でも授業は標準中国語
  • 日常生活には大きな違いがある
  • オンラインなら大学ベースで選ぼう

中国留学、どの地域にするか決めましたか?

中国は広くて方言も多様です。田舎の学校へ行ったら授業も方言だらけで自分の中国語はどうなってしまうのだろう…

そんな不安は誰にでもあります。
行き先の選べない奨学生は、なおさら自分の行き先に敏感になっていることでしょう。

中国政府奨学金の申請では、大都市だけでなく近郊都市や地方都市も候補に入れることが推奨されています。

でも、実はそんなに深刻に悩む必要はありません。
中国留学の地域差とは、中国語よりも文化的な側面の方がよっぽど大きいんです。

この記事では、留学先として選ぶならどの地域がいいのか、元留学生の僕からの視点で紹介します。

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中国留学で考えるべき地域差

それでは最初に、留学先として人気の中国の都市をそれぞれ紹介します。

中国留学で人気な地域は以下の都市です。

  • 北京市
  • 上海市
  • 四川市
  • 天津市
  • 大連
  • 広州
  • 黒竜江省(ハルビン)

北京市

人気度★★★★★
有名大学の数★★★★★
中国語の標準度★★★★☆
治安★★★★★
気候夏:20~30℃
冬:3~-25℃

歴史のある建造物や文化が残るのが、北京市です。中国の首都なので、各種イベントを間近で見ることのできるチャンスがあります。

よく標準中国語のことを北京語と言いますが、実は北京の中国語はとても訛りがあります。
キレイな標準中国語を身につけたいのであれば、北京の人の話し方を真似するのはあまりおすすめしません。

ただし、北京大学・清華大学をはじめ北京語言大学など、権威のある大学で学べるのは北京ならではの魅力です。

中国特有の歴史を感じたい方、超トップ大学でエリートたちと切磋琢磨したい方は北京がおすすめです。

上海市

人気度★★★★★
有名大学の数★★★★☆
中国語の標準度★★★★★
治安★★★★★
気候夏:25~40℃
冬:5~-10℃

日本人にとても人気なのが上海市です。日本人街や日本人学校があるほど、上海を拠点とする日本人が多くいます。

そのため、日本人向けのイベント・就職セミナーなども多く開催されたり、生食可能な日本料理店が立ち並ぶほど、日本に近い生活をすることができます。

また上海の中国語は、かなり標準化が進んでいます。
実は上海市の学校では、校内で方言を喋ることが禁止されており、今の若者は日常生活で標準語しかしゃべらないという生活を送っています。

そのため年配層を除いては、街中で聞く中国語も標準語が多いです。逆に上海後を学ぶのには苦労するかもしれないですね。

上海は日本と雰囲気も似ているため、中国での生活に不安がある方には上海がおすすめです。

四川市

人気度★★★
有名大学の数★★★★☆
中国語の標準度★★★
治安★★★
気候夏:25~30℃
冬:5~10℃

激辛・パンダで有名なのが四川です。旅行先としてもかなり人気がありますね。

四川で有名なのは四川大学です。四川大学は中国国家教育部直属の新しいタイプの重点大学です。

四川の中国語は、訛りがひどくて、特に巻き舌が弱いのが特徴です。逆に言えばちょっと真似しやすい中国語なので、発音の上達は早く感じるかもしれません。

四川は日本人が少なく、教育制度も整っている穴場の留学先と言えます。
大都会というほどではないけど、現地の生活を感じつつ、日本人の少ない場所で留学生活を送りたい人におすすめです。

天津市

人気度★★★
有名大学の数★★★★☆
中国語の標準度★★★
治安★★★★☆
気候夏:20~30℃
冬:0~10℃

天津は、商業施設が発展している年で、中国四大都市のうちの一つです。
北京の隣にある都市で、いろんな地域へ旅行しやすい場所に位置しています。

実は天津は外資系企業が多くて、中国の貿易の窓口としてこれまで成長をしてきました。世界で活躍するビジネスマンをみて刺激を受けられます。

北京や上海は物価の高さで有名ですが、北京に近くてひと段階価格も安い天津は、ちょうど良い生活を送ることができると言えます。

天津も北京に近いので、中国語には訛りがあります。
ただし、天津大学・天津師範大学という有名大学もあるので、中国語を勉強する環境もとても整っています。

大連

人気度★★★
有名大学の数★★☆☆
中国語の標準度★★★★
治安★★★☆☆
気候夏:20~30℃
冬:0~10℃

大連は小さな町ながら、日本人に人気の留学先です。

そして大連の中国語は、標準語についてかなり近いのが特徴的です。

標準中国語とは、北京語とハルビン語を混ぜて作られたものです。
つまり、北京とハルビンの中間に位置する大連はちょうどどちらの影響も受け、標準中国語に近い発音をする人が多いんです。

また、気候も日本とほとんど同じで安定しており、住みやすい街と言えます。海に近いので海鮮などもおすすめですよ。

広州

人気度★★★
有名大学の数★☆☆
中国語の標準度
治安★★★☆☆
気候夏:25〜35℃
冬:10〜20℃

広州は、広東語が話される地域です。学校の中では標準中国語でも、日常的には広東語に触れる機会が多くなります。

国際的には広東語も1つの言語として認められているため、中国語と広東語の両方が学べると思えば、お得感がありますね。

ちなみに広東の焼豚はすごく美味しいです。留学した際はぜひ、食べてみてください。

黒竜江省(ハルビン)

人気度★★★★
有名大学の数★☆☆
中国語の標準度
治安★★★☆☆
気候夏:15〜30℃
冬:-10〜-30℃

キレイな中国語ランキングNo.1の地域が、黒龍江省です。
パッと聞くだけですぐ東北の人だとわかるくらい、この地域の中国語は標準です。

標準中国語を学びたい人には大人気で、毎年多くの日本人が黒龍江省へ留学します。

ただ、東北は気候がかなり寒い上に吉林に北朝鮮との国境があるなど、住みやすさとしては北京上海に劣ります。

ハルビンは冬場はかなり気温が冷え込みますが、その代わり雪国ならではの美しい景色が見られます。

地域が変わると中国語も違う?

さて、ここまで中国留学で人気の都市についてご紹介しました。

ここまで読んでくださったみなさんはきっと、「結局どこがいいの?」と思ったことでしょう。

ではここで、地域が変わるとどんなことが変わるのかについて簡単に紹介します。

授業で習う中国語は同じ

まず大前提として、どこの地域に留学しても習う言語は標準中国語です。

留学生を受け入れる大学は、基本的にレベルが高い大学です。
なので先生の訛がひどすぎて勉強にならない…という悲劇はほぼ起こりません。

どうしても心配な人は、北京・上海・ハルビンのどこかを選べば安心です。

語学留学をする人であれば、大きな都市の大学の方がクラス分けがしっかりしていて自分に合ったレベルの授業を受けやすいメリットがあります。

普通進修生であれば、大都市郊外に関わらず、自分の専門科目が強い大学へ留学するのがおすすめです。

生活レベルでは大きな差がある

一方で、地域によって大きな差があるのは日常生活です。

こちらは留学する地域によって全く違う国へ行ったのかと思うほどの差があります。

1番日本に近くて住みやすいのは上海

日本人が少なくてチャレンジングな留学生活を送りやすいのは地方都市

など、ここでの選択が今後の長い留学生活を左右します。

また、中国政府奨学金を申請する場合、北京や上海などの大都市は倍率が高く、地方都市は倍率が低いという特徴があります。

オンライン留学では地域より大学名を見るべき

以上の2つの違いを踏まえると、以下の結論となります。

・授業の中国語はどこも同じ
・日常生活に大きな違いがある

したがって、授業だけを受けるオンライン留学であれば、地域による差をほとんど考えなくても良いのでは?という結論になります。

中国留学におすすめの地域とは

この記事では、中国留学で人気な都市の差について紹介しました。

  • どの地域でも授業は標準中国語
  • 日常生活には大きな違いがある
  • オンラインなら大学ベースで選ぼう

最近の中国では標準中国語の教育により一層力を入れており、方言を話せない若者が多いという問題を抱えるほどです。

それよりも、それぞれの地域でしか感じることのできない文化や、そこにしかない大学など、そこにしかない価値を探してみるのも良いでしょう。

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