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語学留学とは、学位を取得せずに中国語を学ぶ留学のことです。中国語のレベルに関係なく、期間も短期から長期まで勉強できるため、大学生だけでなく社会人にも人気があります。この記事ではそんな中国での語学留学について、申請の手続きや体験談について情報をシェアします。
この記事では、中国への語学留学についてまとめました。
語学留学は、留学の中で最も人気の留学タイプです。
気軽に参加できる分、たくさんの選択肢があるので、ぜひいろんな情報を集めてみましょう。
中国への語学留学とは?
通う学校 | 大学または語学学校 |
学習期間 | 2週間〜1年 |
学位 | 不可 |
出願時期 | 年中受付(コースによって別途指定) |
申請条件 | 18~60歳で心身ともに健康な者(詳細は各大学が指定) |
必要な語学力 | 不要、入門から参加可 |
費用総額(目安) | 10万円(短期) 80万円(半年) 150万円(長期) |
語学留学は、留学の中でも最も気軽に参加できるプログラムです。卒業しても学位を取ることはできませんが、代わりに修了書をもらえます。
語学留学には、60歳以下の様々な人が参加しています。教室に入ってしまえば、学生も社会人も関係ありません。
日本学生支援機構によると、留学先として選ぶことのできる大学は、留学生受け入れをおこなっている大学のみです。ただし、ほとんどの大学は毎年同じような募集を出しているので、突然受け入れを終了するのは非常にまれです。
入門から中国語を学ぶことができる語学留学について、まずは詳しく紹介します。
比較表
学位有無 | 必要語学力 | 学費 | |
予科留学 | 無 | ◯ | 45~50万円/学期 |
本科留学 | 有 | ◎ | 35~50万円/学期 |
大学院留学 | 有 | ◎ | 17~35万円/学期 |
進修生 | 無 | ◯ | 20~25万円 |
語学留学 | 無 | △ | 10万円~ |
交換留学 | 有 | △〜◯ | 日本の学費に含まれる |
語学留学の特徴
語学留学には、3つの特徴があります。
- 学位は取得不可
- 学習期間を自由に選べる
- 比較的ゆるい
学位は取得不可
語学留学では、学位を取ることはできません。その代わり、「修了書」がもらえます。修了書とは、自分の学歴証明には使えないけれど、その大学で中国語を学んだことを証明できる証明書です。
ちなみに合格点も存在するため、あまりにもサボりすぎたりテストの点数が悪いと修了書をもらえません。3分の1以上欠席しないこと、試験で6割の点数を取れるように気をつけましょう。
学習期間を自由に選べる
語学留学では、学習期間を自由に選ぶことができます。
・短いものでは、2週間
・長いものでは、1年間
さらに自分が希望すれば、1年間の留学を2回以上続けてすることもできます。時間に余裕のある方は、地域や学校を変えつつ、中国語を学ぶことができます。
比較的ゆるい
語学留学は、比較的ゆるめのカリキュラムになっています。
宿題が大変だと言う声はそこまで多くなく、遊び過ぎなければすぐにやり終えることができます。
授業は毎日朝8時からあるものの、1日2~4時限ほどで終わります。
一方でスピーキングの授業で苦戦する人が多いのも特徴です。
スピーキングの授業にはコツがあるので、あらかじめ対策を考えておきましょう。
語学留学で学べること
それでは、語学留学で学べる内容を紹介します。中国への語学留学では、主に以下の3つの内容を学ぶことができます。
中国語を学ぶ
語学留学では、中国語の授業をがっつり受けることができます。語学留学の授業では、以下の5つの科目を受講します。
- 精読
- 速読
- スピーキング
- リスニング
- 会話
クラスによって差はあるものの、基本的にはこの5科目を受けることになります。中級以上のクラスでは中国語で授業をしますが、初級クラスでは英語を使って授業が行われます。
クラスメート同士の会話は、上級クラスでは中国語のみ、中級クラス以下では英語を交えて会話することが多いようです。
【参考】カタカナ中国語は許される?伝わる発音とおすすめの活用法を紹介
ただ、クラス訳の基準は各大学によって異なるため、それぞれの大学で差があります。より高いレベルを目指す人は、クラス分けが豊富な大きめの大学を選びましょう。
中国語を使って専門科目を学びたい人には、普通進修生がおすすめです。普通進修生は語学生と同じ非学位プログラムでありながら、中国人と同じ授業が受けられるプログラムです。
普通進修生とは?社会人にもおすすめの中国留学を知ろう!出願方法から中国政府奨学金申請のコツ中国の文化を体験する
語学留学では中国語の勉強がメインとなりますが、実は中国文化を学ぶこともできます。
授業で扱われるテーマとして、中国の生活を描いた文章が登場することはもちろん、中国のテレビ番組を先生が解説しながら見せてくれたり、自分で中国の街の人にインタビューすることもあります。
現在はオンライン留学も主流となって、中国現地の生活を肌で感じることは難しくなっていますが、授業を通して中国から見た世界の景色を感じることができます。ちなみに、中国のテレビ番組であるCCTVは日本からでも無料で見ることができるのでおすすめです。
世界中の異文化を体験する
語学留学では、世界中の異文化を学ぶ機会もあります。中国を訪れる留学生は、約200の国と地域にわたるようです。その大半が語学留学のため、語学留学では世界中のいろんな学生とクラスメートになれる機会があります。
スピーキングの授業では自国の文化を紹介するスピーチ課題がよく出されるので、クラスメートの発表を聞くことで、その国への理解が深まります。
また、いろんな国の人と友達になったりSNSをフォローしたりするので、これまで見えていなかった世界の新しい一面を知るきっかけにもなります。
語学留学のメリット
語学留学の1番の魅力は、中国語の学習にじっくり取り組むことができることです。
「4年間も大学に通うほどではないけど、人生の中で半年くらいは中国語に真剣に向かってみよう」
そう思ったなら、語学留学がおすすめです。
復旦大学では中国文化のクラス、上海語のクラスが特別に作られ、希望者は受講することができます。このクラスではテストも合格基準もないため、みんな気軽に参加しています。一方、基準がないことで気が抜けて途中から来なくなる人も半分くらいいます…
語学留学では中国語の授業以外、専門の授業がないため、中国語の上達だけを考える生活ができます。中国語しか通じない友達と中国語で必死に会話する環境に入れるのも、自分を鍛えてくれますよ。
語学留学のデメリット
語学留学のデメリットは、専門的な授業がないことです。
中国語でスピーチをしたり、精読をしたりしても、それらはあくまでも語学を学ぶための授業です。何か一つのことを突き詰めて勉強することはせず、広い分野を浅く見回っていくようなイメージでした。
なので特に上級者は中国語を使って何をするのかを考えていく上で、中国語しか学ぶことができない語学生のシステムに憤りを感じている人も多く見受けられました。
中国語を使って専門分野を学ぶ場合は、似ているプログラムとして「普通進修生」があります。普通進修生は聴講生プログラムによって、本科生の授業を聴講することができます。
詳しくは普通進修生の記事をご覧ください。
オンラインでの語学留学
2020年以降は、オンライン留学となるケースが増えています。オンライン留学に関してはまだ情報が少ないものの、中国現地の大学と提携して情報発信をしている機関も増えてきています。
オンライン留学のメリット
オンライン留学を選ぶメリットは、以下の3つがあります。
- 費用を抑えられる
- 日本にいながら学べる
- 時間的制約が少ない
オンライン留学では、現地に通うよりも学費を下げられるケースがあります。また、航空券やビザ申請、各種健康診断と寮費も払う必要がないので、現地へ行って留学するよりもかかる費用が安くなります。
一方で、現地での生活を体験したり、クラスメートと交流したりするのは難しいというのがオンライン留学のデメリットになります。留学生として中国へ渡航するのは難しい状況が続いているため、オンライン留学を続けて渡航のチャンスを待つのは厳しいという見方が多くなっています。
オンライン留学では長時間パソコンを使うことになるので、パソコンの台があると授業を受けるのが楽でした。
オンライン留学プログラム
現在、オンライン留学ができるプログラムとして、下記の4種類があります。
- 李姉妹xHSKオンライン留学in中国
- HSK中国留学・就職フェア
- 漢語橋
- 現地大学のオンライン留学
李姉妹xHSKオンライン留学in中国
人気YouTuberの李姉妹とHSKがコラボして提供される留学プログラムです。初級コースから上級コースまで用意され、初級のクラスは日本語ができる講師が担当してくれます。留学先の大学は毎年変更され、中国全土の有名大学とコラボしています。
>> 李姉妹×HSK オンライン留学in中国-第6弾(南開大学)
漢語橋
「漢語橋」とは、各大学が提供する中国語と中国文化を学ぶオンラインの留学プログラムです。学習期間は10日ほどと短期ですが、平日は夜間、休日は1日中授業があるなど、本業のペースを乱さないカリキュラム作りがされています。
現地大学のオンライン留学
現在は中国の大学はほとんどの大学で現地留学とオンライン留学に分かれています。多くの大学では「Voov Meeting」「We Chat」「Ding Talk」のようなアプリで授業を行なっています。
オンライン留学におすすめの大学
オンライン留学を開講しているおすすめの大学は下記の通りです。
【2022年最新】中国大学ランキング100 | 日本や世界との比較中国の語学留学へ申請する条件
語学留学の一般的な申請条件は以下の通りです。
年齢 | 18~60歳 |
学歴 | 不問 / 高校卒業以上 |
語学レベル | 制限なし・入門から |
語学留学は、中国語レベルに関わらず申請することができます。中国語を全く知らない人でも、語学留学に参加することができ、ゼロから学べるのも魅力的です。
ただ、現地の学校でゼロから学ぶよりは、少し勉強してから留学した方が得られるものが多いという感想が多く聞かれています。留学生の中で最も多いのはHSK4級レベルの人で、HSK6級を取得してから語学留学する人は少数です。
出願方法
語学留学の出願は、各大学のホームページに申請方法が記載されています。それぞれの大学に申請用ウェブサイトがあるので、そのウェブサイトへのアカウント登録と申請条件の確認を済ませておきましょう。
また、現地渡航の語学留学ではエージェントを利用する人も多いです。エージェントに申請代行を依頼するとだいたい15万円ほどは料金が多めにかかります。
その代わり、エージェントによる帯同サポートなどがあって安心できるため、ご自分の好みで選びましょう。
出願時期
出願時期は各大学によって異なりますが、基本的に短期プログラムは開始1ヶ月前、長期プログラムは3ヶ月前に締め切られます。
費用
留学費用は、奨学金をもらえるかどうかでかなり変わります。
政府奨学金を受給したハルさんのブログでは、1年間の留学でかかったお金は15万円だと書かれています。(費用684,000円 – 奨学金536,000円)
一方で、エージェントを利用し、奨学金を受けなかった場合の費用は半年で130万円でした。
中国政府奨学金をもらうと学費、寮費が無料になるため、費用の面でかなり楽になります。ただし、奨学金は中国現地へ渡航しなければもらえない点、留学先の大学は自動で決められる点だけ注意しましょう。
入学難易度について(クラス分け)
語学留学は、申請すればほぼ100%入学することができます。必要書類や振込金額さえ間違えなければ大丈夫です。(間違えても修正すればなんとかなります)
その代わり、入学後にクラス分けテストがあります。クラス分けテストでは所持しているHSKのレベルによって試験問題が振り分けられ、さらにその点数に応じて自分に合ったクラスへ配属されます。
クラス分けに関しては各大学が独自で基準を設けており、大規模大学になるほどクラス分けが細かく、自分のレベルに合った授業を受けやすいのが特徴です。
大学の休学手続き
長期留学を希望する場合は、大学を休学して行くことがほとんどです。ただし、交換留学、オンライン留学、単位が足りているため大学へ行く必要がない人は、休学しなくてもいい場合があります。
大学の休学手続きは、前もって先生に書類へサインしてもらう必要があるなど準備に時間がかかる場合もあります。詳しくは自分の大学の事務(学生課)へ電話してみるのがおすすめです。
社会人の方は、仕事を辞めて留学に来る人、ご家族の転勤に伴って一緒に海外移住した人など様々でした。
オンライン留学が開始されてからは、昼間は仕事、夜に授業、と言うハードな留学生活を送る方も増えています。
留学申請のコツ
留学に要領よく申請するためには、以下2点に気をつけましょう。
- 早めにHSKを取得しておく
- 海外保険は自分で選ぶ
早めにHSKを取得しておく
早めにHSKを持っていると、奨学金に申請できます。
奨学金の申請は留学が始まる半年以上前に締め切られてしまうので、HSKを持っていない人はいますぐに受験するのがおすすめです。
海外保険は自分で選ぶ
留学エージェントを利用する場合、高めの海外保険を持ちかけられることがあります。
たしかに海外保険は必須なのですが、あまりに多すぎる保証も必要ありません。
「治療費用」「入院一時金」に着目してコスパの良い保険を選びましょう。
大学生であれば、一部大学には大学から申し込めるコスパの良い海外保険があるため、こちらの方がおすすめです。
語学留学修了後の進路
語学留学は基本的に、大学を休学したり会社を休職して参加する方が多いため、ほとんどの学生はプログラム終了後に元の所属先へ戻ることになります。特に大学生は留学終了後に就職活動を開始するケースも多く、帰国後は新しい生活に追われていますね。
一方で、語学留学を経て中国の大学へ正規留学するケースも見られます。語学留学をしている間に大学で必要な語学を身につけたり、中国の情報を集めて行きたい大学を探したりする人も多いようです。
語学留学で申請可能な奨学金
語学留学で申請可能な奨学金は以下のとおりです。
- 中国政府奨学金
- 孔子学院奨学金
語学留学の体験談
それでは最後に、中国へ語学留学をしてみた体験談について紹介します。ここではこの記事を書いている僕の体験談と、実際へ中国へ語学留学した内容を書かれているブログについても紹介します。
中国へ語学留学してみて感じたこと
まずはこの記事を書いている僕の感想をお伝えします。中国へ留学してみて感じたのは、次の3つです。
- 実践的な中国語力が身に付く
- わからないことに対する恐怖心に強くなる
- 心が広くなる
中国留学では重要な書類・手続きも含め全て中国語で行われます。もちろんその中国語は難しいし、事務員もガサツなのでこちらに対する配慮は少ないです。
そんな状況でも必死で中国語を解読し、自分の主張を通すのは他では得られない経験でした。教科書通りのキレイな中国語ではなくて、伝わる中国語を学ことができました。
また、中国は人の目を気にせずのびのびとしている国民性なので、最初はイライラすることもあるかと思いますが、慣れてくると心が広くなって自由に生活できるように感じました。
中国留学、どこへ行く?おすすめの地域と人気都市の差を考えてみよう語学留学のおすすめブログ
それでは、語学留学を経験された方のおすすめブログを紹介します。みなさん独特な体験談をシェアされているので、ぜひ読んでみてくださいね。
北京留学あれこれ日記
語学留学の申請から留学生活に至るまでとてもリアルに描かれています。留学中の悩みも正直に書かれていて、とても共感できるブログです。
>> 北京留学あれこれ日記
トリ女道〜日英中トリリンガル女子のキャリアブログ〜
中国語を知らない状態で留学を決意したマミさんのブログです。社会人で会社をやめてまで中国留学を決意してからのストーリーに惹き込まれます。
ゆうきの中国語
この記事を書いているyukiのブログです。語学留学の手続きを詳しく書き記していたり、現地での発見をまとめています。
>> ゆうきの中国語
中国留学のおすすめブログ・サイトまとめ語学留学に関してよくある質問
- 社会人でも中国へ語学留学できますか?
- 可能です。語学留学は18歳から60歳までの方が対象であり、職業は不問です。オンライン留学では夜間プログラムもあり、社会人の方にも人気です。
- 大学生が中国へ語学留学する際にやるべきことはなんですか?
- まずはHSKを受験することです。HSKを受験すれば奨学金のチャンスがあり、さらに自分の目標も明確になります。また、長期留学する人は大学の休学届けや大学生向けの海外保険も準備しましょう。
中国への語学留学まとめ
この記事では、中国への語学留学についてまとめました。
語学留学では、普段の生活ではできないほど中国語をがっつり学ぶ環境を得られます。
最近ではオンライン留学となっていますが、それでも毎日中国語を学ぶ時間を強制的に得られるメリットはかなり大きいです。
自分の生活スタイルに合わせて融通が利くので、気になる方はぜひ思い切ってチャレンジしてみてくださいね。