普通進修生とは?社会人にもおすすめの中国留学を知ろう!出願方法から中国政府奨学金申請のコツ

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この記事のまとめ

普通進修生とは、中国語で専門科目を履修する留学のことです。学位は取れませんが、短期プログラムで中国人と同じ授業を受けることができます。この記事ではそんな普通進修生について申請の手続きや体験談を紹介します。

この記事では、中国留学の普通進修生について紹介しました。

普通進修生は人数が少なく珍しい留学スタイルですが、実は社会人を含めHSK5級以上を持っている方にはとてもおすすめできる留学です。

その代わり情報が少ないので、ぜひこの記事で気になる内容をたくさん調べてみてくださいね。

普通進修生留学とは

普通進修生とは、中国語を使って専門分野の勉強をする留学生のことです。ただし、進修生は学位をもらうことはできません。進修生はいわゆる「聴講生」という立場で、進修生だけのクラスで授業を受けたり、中国人学生と同じ授業を受けたりすることができます。

比較表

学位有無必要語学力学費
予科留学45~50万円/学期
本科留学35~50万円/学期
大学院留学17~35万円/学期
普通進修生20~25万円
語学留学10万円~
交換留学△~◯日本の学費に含まれる
中国留学の種類を比較

進修生について

別名授業内容学位
漢語進修生語学留学生中国語
普通進修生聴講生専門分野
漢語進修生と普通進修生の違い

進修生には、2つの種類があります。

1つ目は、漢語進修生です。漢語進修生とは、いわゆる語学生のことです。漢語進修生は中国語の勉強がメインであり、専門科目の受講は必須ではありません。語学生については「中国で語学留学 | オンラインから現地までの完全ガイド」の記事をご覧ください。

2つ目は、普通進修生です。普通進修生は、中国語を使って専門分野の授業を受けます。例えば復旦大学の普通進修生では、経済や歴史などがよくある対象科目です。普通進修生にもいくつかの区分があり、進修生だけで授業を受けるタイプと、中国人と同じ授業を受けるタイプがあります。

普通進修生留学のメリット

普通進修生のメリットは、1~2年という短い期間に限定して専門分野の授業を受けることができる点です。

日本の大学に通っている学生さんや、社会人の方は中国の大学へ正規留学する時間が取れない人も多いです。普通進修生であれば1~2年という短い期間で、休学/休職しつつ中国の大学生の生活を送ることができます。

普通進修生留学のデメリット

普通進修生のデメリットは、学位を取ることができないことです。

中国人と同じ授業を受ける以上、授業のスピードについて行ったり、課題をこなしたりするのはかなり大変です。しかも慣れない中国語での授業ともなれば、予習復習は欠かせないでしょう。

普通進修生経験者からは、そんなに大変な思いをしたのに、最終的に学位にもならないことを残念に思う声が聞かれました。

普通進修生として留学する方は、その専門分野を中国の大学で学びたいという強いモチベーションが必要です。

普通進修生への出願方法

普通進修生の一般的な申請条件は以下の通りです。

年齢18〜35歳
学歴高校卒業以上
語学レベルHSK5級以上(各大学による)
普通進修生の申請条件

普通進修生への申請は、HSK5級以上という定めをしている大学が多いです。専門分野を中国語で学ぶため、語学留学よりは、求められる中国語のスキルも高くなっています。HSKに関しては本科の基準に合わせる大学もあるため「中国留学に必要なHSKのレベルは何級から?」の記事で行きたい大学のレベル感をチェックするのがおすすめです。

また、普通進修生にもいくつか種類があります。例えば復旦大学には中国人と同じ授業を受ける普通進修生、留学生のみで語学生に近い形の授業を受ける普通進修生があります。

前者は主に交換留学・奨学金留学をしている学生が多いですが、後者では年齢制限が60歳で私費留学生が多いという特徴がありました。

JASSO協力中国政府奨学金の申請について | 学習計画書の書き方から合格体験談まで

普通進修生への出願方法

普通進修生への申請方法には、2つの種類があります。

中国政府奨学金から申し込む

1つ目は、政府奨学金へ申し込む方法です。政府奨学金の対象となる留学コースに、普通進修生は含まれています。政府奨学金に関する情報は下記記事をご覧ください。政府奨学金を利用すると、行き先の大学を自由に決めることはできませんが、学費や寮費の免除が受けられます。

私費留学生として申し込む

2つ目の方法は、自分で大学へ申請する方法です。各大学のホームページに申請用ページが設置されているので、そこから「普通進修生」を選択して申し込みましょう。私費留学として申請する場合は、学費や寮費などが全額自費となりますが、行きたい大学を自由に選ぶことができます。

進修生の申請時期

政府奨学金で申し込む場合は12月から、私費留学として申し込む場合は各大学によって締め切りが設けられています。

費用

普通進修生は、語学生よりも学費が高いケースが多いです。復旦大学では、語学生は1学期10,500元に対して、普通進修生は1学期12,500元でした。

なお、政府奨学金を受けられる場合は学費寮費が全額免除になる上に生活費の支給もあるため、金銭面ではかなりゆとりが生まれます。

入学難易度について

普通進修生は、HSKの基準さえクリアしていればほぼ入学することができます。むしろ入学した後に授業について行く方が難しいので、大学での勉強習慣についてきちんと計画を立てておきましょう。

普通進修生留学ができる大学

普通進修生のプログラムは、語学留学を受け入れているたくさんの大学で行われています。多くの大学では普通進修生は好きな授業を取ることが許されているので、学科数の多い総合大学へ留学するのがおすすめです。

大学は中国留学に人気の都市から選ぶのも良いですが、普通進修生は専門科目を受けることになるため、自分が学びたい分野でランキングの高い大学へ入学するのがおすすめです。

【2022年最新】中国大学ランキング100 | 日本や世界との比較

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普通進修生卒業後の進路

普通進修生は学位を取ることができないため、基本的にはプログラム終了後、それぞれ元の学校・職場へ戻ることになります。

また、普通進修生は語学生よりも大学の内部事情を掴みやすいというメリットがあるので、普通進修生を卒業した後に本科へ入り直すというパターンもあるようです。

普通進修生留学で申請可能な奨学金

普通進修生で申請可能な奨学金は、中国政府奨学金です。

JASSO協力中国政府奨学金の申請について | 学習計画書の書き方から合格体験談まで

普通進修生留学の体験談

最後に、実際に普通進修生として留学された方々の体験談を紹介します。

体験談

僕が体験したのは、復旦大学の経済班という普通進修生のコースです。このコースでは留学生のみで授業が行われ、週に3回ほど経済に関する中国語の授業があります。

留学生だけのクラスなので課題は多くなく、授業のレベルも比較的やさしめに設定されているのかなと感じました。とはいえこのクラスに入るためにはHSK5級が最低条件として課されており、クラスメートの中国語レベルは高かったです。

授業内容は大学の学部一年生レベルなので、その分野に詳しくなくてもついて行くことは可能です。しかし毎日の授業でどんどん進められるので、もし未経験なのであれば、きちんと予習復習しないと大変だなと感じました。

進修生留学に関するおすすめブログ

普通進修生に関しておすすめのブログを下記に紹介します。

✳︎12年間フルゆとり 杏彩の中国生活✳︎

普通進修生に関して、授業内容から学校生活に至るまでとても詳しく解説されています。政府奨学金についても解説してくださっています。

>> ✳︎12年間フルゆとり 杏彩の中国生活✳︎

中国留学のおすすめブログ・サイトまとめ

普通進修生留学に関してよくある質問

普通進修生とはどのような留学生ですか?
中国語で専門科目を学ぶ留学です。学位を取ることはできませんが、1~2年という短期間で本格的な勉強をすることができます。
社会人でも普通進修生留学ができますか?
可能です。普通進修生は35歳以下という年齢制限さえクリアすれば、社会人でも学生でも奨学金申請もすることができます。

中国への普通進修生留学まとめ

この記事では、普通進修生について書きました。普通進修生はなかなか情報も少なく、実際に留学してからじゃないとわからないことも多いです。

普通進修生は、1〜2年という短期間で興味のある分野を中国語で学べる社会人にもおすすめの留学スタイルです。しかし自由なだけに自分で自分のスケジュール管理や、勉強へのモチベーションを保ち続ける必要があるという難しさがあります。

中国の大学で本格的な勉強をしてみたいという方はぜひ、普通進修生にチャレンジしてみてくださいね。

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